少年院
☆☆☆☆☆ 第1話「上玉」 ☆☆☆☆☆
by M・M君
少年院。
ここは犯罪を犯した少年達を更生させるための施設。
朝早くから、食料となる野菜の手入れをしたり、社会に戻ったときに役立てるようにと勉強したりしている。
私は、堀口といいます。今年で42歳になるか・・。これといった夢もなく社会に出た私は気が付いたときには、
親の勧めでこの和歌山県B少年院に勤めることになり、今では院長としてすべてを仕切って5年になる。
これで、少年院長というものはすばらしい職で、私のような人種にはたまらない特典が付いてくるものだ。
そう、少年院に入ってくるのは、若い男の子ばかりなのだ。
彼らは社会的に許してもらえるまでは、ここから出られないので、我々に逆らうことは出来ない。
これまでに、何十人という少年達に死ぬほどの屈辱を与えてきたことか。
意外と思われるでしょうが、これは全国的に暗黙の了解的に行われているのです。
未成年といえど、人を傷つけたものには、一生消えない心の傷を植え付けて、
二度と犯罪をおこさないようにするためです。
だから、少年愛者の私には最高の空間なのです。
今日も一人入ってくるらしい・・・。
コンコン。来たな。
「失礼します!」。私の右腕とも言うべき室長が入ってきた。
続いて、背の高い男の子も。
かなりおどおどしているとても少年院に入れられるようなことをするとは思えない。
室長は用意していた彼の紹介文を読み上げた。
「この者は、根川成治、歳は17歳です。身長176cm、体重58kg。いたって健康体です。
今回当施設に入ることになった理由は、窃盗の常習によるものです。」
私は、この泥棒と呼ぶにはあまりにも純情な顔をした少年に聞いてみた。
「なぜ、君は盗みを?」
「・・・」
「君はここで一定の期間を過ごし私の許可が出ない限り、元の生活にもどれないんだよ?」
「・・・」
「私の言うことには従わなくてはいけないんだよ?。
ここではどんな悪いことをした子でも、みんな私の言葉には従う。君も従わなくてはね・・・。」
「・・・いいです・・。もう・・一生ここで暮らします。・・そうすれば、もう・・あの人たちに会わなくてすむもの・・。」!。
・・なるほど・・なんとなくわかった。昔、私が学生の頃にも似たような覚えがある。
いじめられていたということだ。
深くはわからないが、この子がここに来ているということは、
法廷でそのいじめっ子達のことを言わなかったのだろう。
・・・ふふふ・・こいつはいい。
体型のよさ、整った顔に加え、こんな性格なら・・最高の奴隷となるだろう・・。
よし、まずは・・・
さて、どうしよう。